粒をみる

頭の中のことはここに

自分の中にできてしまったイメージをリセットする

今、ひとつお仕事をさせてもらっているのですが、
依頼してくれてる方の具体的なイメージの(特に絵の)
要望を実現させようとすると
必ず行き詰まる。難しくなって急に止まってしまう。

なんでかな、って考えてみたら
「私は絵を描く役目ではないのにその領域をどうにかしようとしてるから」
ということをふと思った。

素敵な画面を作るには、自由自在に絵を描けたり、
細かい描き込みや作り込みができた方がいいけれど
自分がそれをしようとなるとやっぱり限界がある。

それで、頭の中を切り替えて、
「私は伝えたいことがわかるように選んで組み合わせる人」と思い直したら
これで伝わるかもしれない、というイラストを見つけることができて
なんとか先に進むことができた。

要望通りの絵ではないかもしれないけれど
伝わるかどうかで選ぶことができた。

自分の中に何故か「デザインをする人=絵が描ける人」っていう気持ちが強くあって、そうじゃないのはわかっていてもどこかに大前提としてもってる気持ちで。
それを「伝えるために選ぶ人」に置き換えたらもっとやりやすくなる気がした。

今までうまくいかなかくて選ばれなかったものは、絵にこだわりすぎて
(実際に自分で描いてなかったとしても、全体の絵としての印象にこだわりすぎて
肝心な伝えることが伝わってないものが多かった。)

それでも細かい作り込みで素敵な画面が作れる人に憧れがある。
だけど昔から私はそこじゃないんだな、ということがわかっている。
だからなるべくそれとは戦いたくない。

とはいえ、見やすくするための技術はまだまだ足りてないので
やりながら身につけていきつつ、
デザイナーという呼び名の自分の中のイメージを
一回リセットさせる必要がある。
(デザイナーと名乗りたくないのも
この自分の中のイメージからきているので)
「伝えるために選ぶ人」
という言葉を何度も思い返しながら作業していこうと思います。